絶望名人カフカの人生論の件

こんばんは!!


舟山です!!


みなさんは本当に辛いとき、ポジティブな言葉をかけられて素直に心に届くでしょうか?時にはその言葉が眩しすぎて、「死ぬ気になればなんでもできるよ」と励まされても、「なにもできなくなったからこそ死ぬ気になったんだ」と言い返したくなるかもしれません。



音楽療法に関しては、

まず最初は、悲しい音楽にひたる「同質の原理」

その後で、楽しい音楽を聴く「異質への転導」


というふうにするのがベストで、そうするとスムーズに立ち直ることができるのだそうです。


つまり、悲しいときには無理して明るくするよりも、一旦その思いを受け入れてへこむ時間も必要であるということです。




前置きが長くなってしまいましたが、今回は「絶望名人カフカの人生論」という本の紹介です!!
タイトルに惹かれて買ってしまいましたが、こんなにマイナス思考の作家がいたのかぁと関心してしまいました(笑)






抜粋



「倒れたままでいること」


 将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。
 将来にむかってつまずくこと、これはできます。
 いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。




「あらゆる困難がぼくを打ち砕く」

 
 バルザックの散歩用ステッキの握りには、
 「私はあらゆる困難を打ち砕く」と刻まれていたという。
 ぼくの杖には、「あらゆる困難がぼくを打ち砕く」とある。
 共通しているのは、「あらゆる」というところだけだ。




こんな感じでネガティブな作品がたくさん載っています☆
あまりにも絶望的すぎて、へこんでいる時に読むと逆に元気になってきます(笑)


興味がある方はぜひ読んでみて下さい!!


最後に、


「ひとが別様に書くことができると理解させてくれたのはカフカだった」
ガルシア=マルケス




「彼は、もはや断じて追い越すことのできないものを書いた。・・・この世紀の数少ない偉大な、完成した作品を彼は書いたのである」


エリアス=カネッティ